「マークスの山」は100万部を超える大ベストセラーで、重厚なテーマを取り扱った本格社会派の警察小説。閑静な住宅街で起こった元暴力団員・畠山の殺人事件から、時を置かずして、法務省官僚である松井が殺されるという事件が起こるが、その傷口は畠山の事件のものと酷似しており、事件は連続殺人へと発展したかに見えた。だが警察上層部からは「合同捜査はなし」という不可解な命令が下る。捜査1課7係の合田警部補は、巧妙に張り巡らされた組織の圧力の下、意地とプライドにかけて“見えない敵”を追い続ける。一方、医療刑務所を出所した謎の青年・水沢裕之は、恋人であり看護師の真知子の元に身を寄せていたが、彼は、時折「暗い山」という何かしら秘密めいた言葉を漏らしていた……。20年前の二つの事件が発端となり、現代に生まれた更なる悲劇を、丹念に描いた社会派ミステリー。
制作記者会見に登場した出演者ら
難役でもある「マークス」こと謎の青年水沢を演じる高良は「居心地のいい現場。僕にとってドラマだから映画だからというのは関係ない。濃い現場で、(恋人役の)戸田さんが病室でベッドに横たわっているのはさみしかったりと、役に引きずられていると感じた。見ごたえのある作品になっていると思う」と、こん身の役作りについて話し、水沢の恋人の真知子を演じる戸田は「水沢がいなければ生きていけない女性。水沢と共に運命の渦に巻き込まれる濃密な役で、女優冥利に尽きる。高良さんが素晴らしかったので演じがいがあった」と自信を見せた。
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