Sunday, September 26, 2010

福山・龍馬は「悔しいぐらいかっこいい」

 龍馬について「本当にいうこと聞かないんですよ! 許せないんです。清風亭の会談で出合い頭に切ってもおかしくない。下士のくせにでっかい人間になって……。むかつくんです」というほど役に入り込んでいる青木さんだが、「龍馬の存在は奇跡。奇跡が何十回も重なったような存在である気がする。だからドラマチックだし、気持ちがいい」と語る。「暗殺にいろんな説があるように邪魔だと思っていた人は多いと思う。身分があって世の中を動かしてきた人間からみたら、横から現れてきた人間が(世の中を動かそうとしたら)面白くないですよね」と話し、後藤が暗殺の黒幕だという説について「そうなってもおかしくないと思います。スパイのようなこともしていた龍馬を利用して大政奉還ができた場合、どこの藩が暗殺してもおかしくないんじゃないか」と考えを語った。
 福山さんについては、「(自分にとって)“お兄ちゃん”という存在」と笑う。福山さん演じる龍馬についても「正直、かっこいいですよ、悔しいぐらい。視聴者としてはほれぼれしている」と苦笑いする。しかし、「自分は龍馬を引き立てるための存在ではない」ときっぱり。「自分は自分で存在して、(ほかの役者)みんながしっかり存在しているからこそ、龍馬が立つ」と話した。
 また、初共演となる岩崎弥太郎役の香川照之さんからは特に刺激を受けているようで、「人として大好き。(役者の先輩ではなく)人間の先輩だなと感じている」という。弥太郎との掛け合いのシーンについて「こうしようか、みたいなことは言わない。香川さんは同じシーンで1万通りぐらいの(演技が)できると思う。僕が好き勝手に動いて、それをしっかり受けて、僕が見えないところまでも消化してくれる方。遠慮なくいかせていただきますという感じ」と撮影の様子を明かした。また「(香川さんは)自分の想像の範囲内の展開や芝居を超える何か面白いことをしたいんだと思うんです。そういう瞬間に一瞬でも立ち会えたり、きっかけにできるならすごくうれしいです」と目を輝かせる。
 「龍馬伝」は総合テレビで毎週日曜午後8時から放送中。

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